ロサンゼルスは他の観光都市、特にNYのように自分の足で歩いて回ることができないので、全く行かないエリアも多いと思います。それはもったいない!もしかしたらとても素敵なスポットを見逃しているかも!?
私は日本や他州から友人が遊びに来ると、有名観光地以外にも1−2日は自分のお気に入りの場所へ友人をアテンドしてロスの魅力を少しでも知ってもらおうとしています。今回はロスの各エリアをざっくり紹介しようと思います。
ロサンゼルスについて
ロサンゼルスはカリフォルニア州南部にあり、その面積は新潟県と同じぐらいと言われています。ロサンゼルス群は88の市からで構成されその代表的な市が、ロサンゼルス市、ビバリーヒルズ市、サンタモニカ市、カルバーシティー市で、皆さんも聞いたことある名前だと思います。
とにかく、湿気が少なくカラッとしていて爽やかな気候です。ハワイやフロリダのように常夏という感じではないですが、冬も日本ほど寒くはならず厚手のスウェット一枚で冬が過ごせるという一年を通して過ごしやすい天候です。ここ数年は1月から春先まで雨が多く降るようになりロスっ子も傘を使うようになりました😆 とにかく広く青い大きな空、パームツリー、ビーチに山と元気をもらえる景色はロスの大きな魅力の一つです。
私がロスが好きな大きな理由としては、田舎でもあり都市でもあるというところ。海も山もすぐそこにあって自然を満喫できる、けれども遊びに行くスポットはたくさんあり、エンタメの中心ハリウッドがあるのでアートや音楽などのカルチャーも盛んでシティーライフも楽しめる。この両方のライフスタイルをバランスよく持つことがでるので私は好きです。8年間NYに住んでいた時は都会の速いぺースとアグレッシブなライフスタイルに時折疲れて心折れました。まあNYは異常な街なんですけどね😅
のんびりビーチや山で過ごしたい方もシティーライフを楽しみたい方も、ロサンゼルスはそれそれの好みに合わせて楽しめる街だと思います。
Tip 1:ジャケットと紫外線対策を忘れないで!
基本砂漠気候なので乾燥していて、朝晩は夏でも結構涼しくなります。特にビーチ側へ行く際は少し気温が内陸部よりも低くなりますので注意を!脱ぎ着できるジャケットは常に必要です。日中は年中日差しが強いので日焼け止めとサングラスや帽子など紫外線対策を忘れずに。日本のように飲み物の自販機が至る所にあるわけではないので、マイタンブラーなどの水筒持ち歩きをお勧めします。
Tip 2:治安
エリアによってはホームレスが多い一角や、一人では歩かない方が良い場所があるので『なんか違うなこの辺り』と思った時はその場をすぐ離れ人通りが多い道を歩くようにしてください。サンタモニカや観光エリアは夜でも割と人通りが多いのでそれほど危なくなと思われますが、日本とは勝手が違うことを常に頭に入れて行動してください。そして、持ち物を常に身から離さないように! 日本だとカフェの席取りなど荷物を置いて席を離れても盗まれることはほとんどないと思いますが、アメリカでは決してしないでください。また、レンタカーで車を駐車の際はショッピングで買ったものや荷物をトランクにちゃんと閉まって外から見えないようにしてくださいね。窓ガラスをかち割られ盗まれるということもあります😱
エリアガイド
ロサンゼルスは大まかにWestside, Mid-City, Hollywood, Downtown, South LAの5つのエリアに分かれます。その他The Valleyは北の郊外的なエリア、Beach CitiesはLAX(ロサンゼルス国際空港)の南のいくつかのビーチタウンを指します。
Westside ウエストサイド
まずはウエストサイドから。LAX(ロサンゼルス国際空港)の北にある海側のエリアをウエストサイドと言います。
ビーチと桟橋で有名なサンタモニカ、マッスルビーチやスケートパークがあるベニス、ヨットハーバーで知られるマリナ•デルレイ、UCLAの学生街であるウエストウッド、ソニーピクチャーズがあるカルバーシティー、高級住宅地ビバリーヒルズなどのエリアを指します。
ウエストサイドはロスでも治安が良いエリアです。ビーチに近いので海風が通り夏でも心地よい気温で過ごしやすいです。誰もが知っているロスらしい観光スポットが多く空港からも近いので、日本から遊びに来る方はとても楽しみやすいエリアだと思います。
ちなみに私はウエストサイド住人です!どこへ行くのにもアクセスが良く、しかもラッキーなことに近所に3つも日本のスーパーがあり多少お値段高めですが日本食や日本のモノを買うのに困りません。くら寿司、丸亀うどん、ダイソーだってあります🙌🏻 ビーチへは車で20分位、適度に可愛いカフェやお買い物できるエリアもあってとても暮らしやすいです。ナイトライフは少ないですが、のんびりした感じのウエストサイドは夜出歩かなくなった40代の私にはちょうど良いエリアです。
Hollywood ハリウッド
映画の聖地ハリウッドはロスの北西部に位置します。中心地はスターの手形や足形で有名なTLC Chinese Theater。年中観光客で賑わっています。そのお隣にはアカデミーショーが行われるDolbe Theater。隣接されているショッピングモールOvation Hollywoodからはハリウッドサインがよく見えるスポットがあり写真を撮る人たちでいっぱいです。これらの施設がある通りHollywood Blvd沿いにはたくさんのお土産ショップがあり、歩道はHollywood Walk of Fameと呼ばれ、エンタメで活躍した人々の名前が彫られた星型プレートが埋めれれています。
少し北へ行くとHollywood Bowlという野外コンサートホールがあったり(別記事で詳しく書いてます)、さらに北へ行くとUniversal Studio Hollywoodがあったりと、ハリウッドエリアはエンタメ系観光スポットがいっぱいです。
このハリウッド中心部から東のエリアにSilver Lakeと Echo Parkというエリアがあります。この地名を聞いたことがる人も多いのでは?元々はアーティストやミュージシャンが多く住んでいたことからヒップなイケてる人たちが多く、個性的でシャレたショップやレストランが多くあります。エッジの効いたお買い物が好きな方はこのエリアは外せないのでは。バーやレストランも多く週末はとても賑わっています。ライブハウスやクラブなどが多く集まるダウンタウンやハリウッドに近く、ナイトライフを楽しいみたいシティーライフ派の方には楽しいエリアです。
Mid-City ミッドシティー
ロス市内のちょうど真ん中あたりのエリア。ウエストサイドとダウンタウンの間のエリアです。このエリアは『街』っといった感じ。
有名スポットはやはりMelose Ave(メルローズアヴェニュー)かな。西寄りのエリアにはインスタスポットのピンクの壁で有名なポールスミスなどの高級ブティックなどが立ち並び、Fairfax Aveから東側には古着やストリートファッション系のお店が並ぶショッピングストリートです。
Melose Aveから少し南のエリアにはThe GroveというショッピングモールやThe Original Farmer’s Marketというマーケットと食べ物屋さんがたくさん入っているアウトドアフードコートがありいつも多くの人で賑わっています。観光客もローカルな人たちも両方遊びに来ている感じです。
更に南のWilshire Blvdへ行くと、映画の博物館Academy Museum、エントランス前のたくさんのストリートランプアートが有名なLos Angeles County Museum of Art (LACMA)、ユニークな外観の自動車博物館Petersen Automotive Museumなどが立ち並びMuseum Row(美術館通り)と言われてアートを楽しむこともできます。
私はロスへ初めて引っ越した時このMuseum Rowの近くに住んでいました。10年もこのエリアに住んでいたので思い出も多く今でも行くと落ち着くエリアです。『街』なのですが、一つ大きい通りを入るとたくさんアパートがあり意外と静かで住み良いエリアなんですよ。おしゃれなお店も多く、ハリウッドやサンセットストリップ(コメディーハウスやライブハウスが多い)に車で10分ほどで行けるので20代のアクティブな当時の私にはでとても楽しいエリアでした。
このMuseum Rowからもう少しダウンタウン寄りの東へ行くとアメリカで一番大きいと言われているコリアタウンがあります。近くに住んでいた時は韓国料理を食べに行ったり、韓国スーパーマーケットへ日本の食材を買いに行ったり頻繁に行ってました。夜遅くまでやっているお店が多く夜遊びした後のシメのご飯をコリアタウンで食べて帰ったりしていました。
Downtown(DTLA) ダウンタウン
市庁舎や裁判所があり、高層ビルが立ち並ぶオフィス街のダウンタウン。少しマンハッタンの街並みに似ているのでCMや映画の撮影にもなんちゃってNYで使われています。日中は人が沢山いる一方で夜は閑散として怖いイメージのダウンタウンでしたが10〜15年ほど前から隠れ家的なバーやレストランが現れハリウッドで遊んでいた人たちが新しいスポットを求めて流れきて夜遊びに行く人が多くなりました。それから再開発が進みリッツカートンなどの一流ホテルができると、高層コンドミニアムも多く建設され、富裕層の人たちが一気にダウンタウンに移り住むようになりました。よって、コロナ前の2019年までのダウンタウンの変わりようは凄くとてもバブリーになりました。20年前のダウンタウンを知っている私は、夜に道にたくさん人が歩いていることや、小さい子供がいるファミリー層が住んでいるのを見てホントびっくりしました。Whole Foodsがあるのを見て驚いた😲
ダウンタウンの北東にはLittle Tokyo(リトル東京)と言われる日本人街があり、日本ブームと大谷くんの活躍によりいつも多くの人で混み合っています。日本食レストランや、アニメグッズのお店、日本のスーパーマーケットなどあり私もたまに遊びに行きます。
Little Tokyoの更に東側へ行くと、Artist Districtというエリアがあり、元々はアーティスト達が倉庫やロフトをアトリエ兼住居として多く集まっていたエリアで、10〜15年前ぐらいからショップ、レストランやカフェが多くできてオシャレスポットとして人気です。もちろんアートギャラリーやストリートアートもあちこちで見られ、少しブルックリンのような雰囲気。
少し注意して欲しいのが、Little Tokyoの南、Artist Districtの西側はSkid Rowといってホームレスが多くいる一帯があります。日中でも興味本位で行かないように。雰囲気が一気に変わるのですぐわかると思いますが、間違って行ってしまった場合すぐに安全なエリアに戻ってください。
ダウンタウン北、チャイナタウンの近くにはドジャーズスタジアムがあります。大谷くんがドジャーズに移籍してから本当に多くの人が球場に足を運んでいます。試合のある日は球場近辺の渋滞がひどいので注意です。
South LA サウスロサンゼルス
ダウンタウンから南のエリア。有名な大学USC(University of Southern California)や、1984年に行われたオリンピックのメイン会場だったLA Memorial Coliseum、Natural History Museum of Los Angeles County(自然博物館)などがあります。
更に南へ行くと、かつてはサウス・セントラルと呼ばれ1992年のロサンゼルス暴動が起きた地域です。未だ治安が良くないとされていて私もほとんど行くことがないです。 映画ラ・ラ・ランドで主人公たちがこのエリアにあるWatts Towersへ行くシーンがあり観光で行く人がいるようですが、目的地以外周辺をフラフラしないように念のため気をつけてくださいね。
The Valley バリー
ハリウッドサインがある山並みの反対側(北側)をThe Valleyと言います。郊外住宅地です。Valleyとは盆地のことで、文字通り山に囲まれ夏は気温がかなり上がります。Warner Brothers, Disney, Dreamworksなど映画会社があるので、映画業界の人々が多く住んでいてムービータウンでもあります。
80年代にはValley Girlといってこのエリアに住むティーンガールズたちの喋り方やファッションがブームになりました。ちょっとアホっぽい喋り方と自己中心的な態度がメディアによって強調され、日本でいうギャルみたな感じかな。未だ名残があってValleyアクセントでわざと喋って笑わすなんてこともあります。Valleyは東京でいう埼玉や千葉といった感じで、ロスの中心地住人からは気持ち少し下に見られがち。しかし近年のロスの住宅価格の高騰と共にValleyの住宅の価格も上がり、今ではなかなか簡単に買えるようなお値段の住宅街ではないです。住めたら勝ち組な方かも。とにかくロス市内は高すぎて、家を買いたい人たちはカルフォルニアから出て行ったり、市内からとても離れた遠いエリアで探すといった傾向になっています😭 賃貸も同じです。家賃がどんどん上がって怖いです!
Beach Cities ビーチシティーズ
LAXから南のエリアはビーチシティーズと言われ、とても素敵なビーチタウンが海岸線沿いにあります。
特にManhattan Beach、Hermosa Beach、そしてRedondo Beachは高級住宅地で、街並みがとても素敵!ビーチの景色はもちろん、おしゃれなお店やレストランがたくさんあって、ビーチが好きでロスから少しな慣れたエリアへ行ってみたい方におすすめ。海岸沿いに自転車用のパスが続いているので自転車で散策するのも楽しいですよ。ちなみに、私はMarina Del Rayあたりに車を停め、そこから自転車でManhattan Beachへ行きランチするいうことを時々楽しんでます😉 ビーチ沿いを海風を受けながら自転車で進むのは最高に気持ち良い。運動にもなるし、ビーチ周辺は車のパーキングが困難なことが多いのでチャリが楽です。
この3つのビーチタウンの南へ行くとTorranceがあります。日本企業が多く存在する為、日本人及び日系人が多く住んでいるエリアです。(トヨタが2014年にテキサスへ移動して日本人が減ったみたいですが。)多くの日本食屋や大きな日本のスーパーマーケットがあり、時々買い物に行くこともあります。
以上ざっくりとエリアの紹介をしました。それぞれ住人の感じや街の雰囲気が違うのでぜひ自分の好みに合わせて素敵なスポットへ出かけてみてください😉