1月7日からロサンゼルスで続いている大規模な山火事。あれから一週間以上経ちましたが、この記事を書いている現在でも火は完全に鎮火されてません。ロサンゼルス在住の私には避けて通れないトピックなので自分なりの視点で今回の惨事について書きたいと思います。
私の住んでいるウエストLAは、平地でや草木が多く茂る山のエリアからは少し離れているので, 幸い今回の火事で避難することもなく普通に生活をしています。たくさんの友人や日本の家族からの安否のテキストを頂いてとても有り難かった。心配してくれた皆さんありがとう❤️
いつもの山火事とは違う
カルフォルニアでは毎年、Santa Ana Windsという強風が吹き山火事が発生します。例年だと割とロス市内から離れた郊外の山の方で起こり、正直とこだか知らない遠い場所で発生するものという感じでした。ところが今回起こったのは、割とロス中心部に近く、私も身近に知っているよく行くエリアで火事が発生してびっくりしました。しかもかなりの強風だったため一気に火事が広範囲に広まったので過去最大被害のワイルドファイヤーと言われてます。
火事発生
火事が発生した7日は今年初の出社日でした。会社に着くなり、強風警報が出ているので帰れる人は早く帰宅するようにと社内一斉メールが届きました。朝、携帯でチラッとチェックしたニュースで情報は知っていたけれど、どうせ私の近所は関係ないやっと思ってそれほど重要に考えてませんでした。やることがあったので帰るか迷いましたが、昼食を食べて帰宅すれば渋滞も避けれるということで午後1時過ぎに会社をでました。会社から自宅まで遠く、高速を2つ通り帰るのですが、途中車の中でも強風を感じましたし、枯れ葉やゴミが道中散乱していつもとは違う状況であることが明らかにわかりました。とにかく運転中にゴミが飛んできてぶつかりませんようにと祈りながら家に帰りました。

家が近くなると、海の方から大きな白い雲のようなものが見えました。運転を続けていると、雲ではなく煙だとわかりました。これはちょっと他人事ではない、意外と火事が近いかもしれないっとビビり始めました。家に着くなり速攻テレビをつけニュースをチェック。なんと、パシフックパリゼーズで火事になっている!!!

上の地図を見ていただくと、私の家からパリゼーズの火事エリアまでは16キロぐらい。めちゃくちゃ近いわけでもないですが、遠くもないです。先述の通り、私のエリアは平地で、山ではないのでよっぽど大きな火の粉がかなりの強風で飛んでこない限り、私の近所には火が来ることはないかと思い少し気を落ちつけることができました。夜は窓に風が当たり結構な音を立てていたので少し心配ながらもこの日は普通に眠りにつきました。
火事発生2日目


翌朝起きて窓を開けると空が煙に覆われて太陽がそれを照らすため真赤な太陽と空😧 この世の終わりみたいな恐ろしい色😨 そしてニュースを観ると、とんでもない映像が!
一夜にして大好きな場所、身近なリアが燃えて無くなっていました。信じられなくて呆然としました。なんとも言えない感情。
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その夜にはなんとハリウッドの方でも火事が起こったとというニュースが飛び込んできました!(こちらは割とすぐに火が鎮火され幸い広範囲にはならなかった。)ええ!マジか!?こんな街中まで?これは少しビビって、うちの近所は大丈夫と思っていたけれど、今回はどこに住んでいてもわからないかも?っと緊張感を持つようになりました。よって、この日からニュースを一日中つけっぱなしで、常に火事の状況をチェックするようになりました。
火事発生3日目

被害がどれだけすごいか連日のニュースのやインスタで浮き彫りになり、かなり気持ちが沈むようになった私。住んでいる街がこんな事態になっていて、普通に暮らしていていいのかという変な罪悪感も感じたりして。しかも、また新たな場所で火事が発生というニュースも飛び込んできて、とにかく落ち着かない。
新たな火事が始まった直後、夕方4時ぐらいに携帯が大きな音をたて緊急避難命令のテキストが!っは?マジか?ありえない。私の知らないうちに、近くまで火が来ているのか?とても焦ってネットで情報を探しまくり。結局間違った避難命令だということがわかりホッとしました。っが、誤報勘弁してくれーっです🙁
とにかく仕事をしていても集中できず、なんか精神的にドット疲れてた日でした。
ボランティアや寄付金の活動が早いことに驚く
この山火事の惨事でびっくりしたのが、ボランティアと寄付金を集う活動が行われるのがとても早かったこと。公的団体はもちろん、コミュニティーやロスを本拠地とする会社などが自主的に被災者を助けようという動きがたくさん見られてとても驚きました。特にインスタでは、多くの人や会社が被災者が必要なものを集ったり、どこでボランティアできるかなどの情報がすぐにたくさんのフィードで飛びかっていました。そして、いくつかの飲食店では、被災者と消防士さんたちには無料で食事を提供するなど、とても心温まる活動を多く見かけました。この俊敏な対応に、アメリカまだまだ良いところあるじゃないって思います。
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⬆️どこでボランティアできるか、または被害者がどこでどのような助けを求められるのか情報をまとめているインスタ投稿
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⬆️Erewhonでもスムージを購入すると、その100%収益が火災の影響を受けたパリセーズとアルタデナのコミュニティに寄付されるとしています。
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⬆️ロスのファッションと美容ブランドが山火事の被害者支援のために集結というフィード
私の働く会社(アパレル)も、いち早くサンプルの洋服などを集めて寄付をしたり、お金を支援団体へ寄付をしたり火災が起こってから数日後にしています。社内でも家を失ってしまった社員達へお金の補助、メンタルサポートが必要な人たちへのヘルプラインの紹介など社員への配慮があってこれはアメリカらしいなあっと思いました。
まとめ
とにかくなんとも言えない切ない気持ちです。自分が住む街ロサンゼルス。特に海沿いのPCH(パシフィックコーストハイウェイ)は、一番大好きなドライブコース。このハイウェイ沿いの素敵な家やレストランはほぼ燃えて無くなってしました。
パシッフィクパラセーズにあるWill Rodger State Parkも大好きなハイキングの場所。そんな大好きな場所が一夜にして無くなってしまって、もしかしたら同じ景色はもう見れないかもしれないと思うと切ないばかり。
何の被害も合っていない私がこんなことを言っていると怒られそうですが、やはり大好きなロス、何も感じないのはありえないです。火事が起こってから数日は不思議と涙が出ました。
改めて今回の火事で災害に遭われた方々へ深くお見舞い申し上げます。一日も早く災害にあった地域の復興を祈っています。
しかし正直、火事以前よりも増して住宅の値段高騰など今後新たな問題がありそうです。今回の災害で、貯水問題、防災対策などロサンゼルスにいろんな改善点が挙がってきています。火災だけでなく地震もあるロサンゼルス。災害対策をしっかりとカリフォルニア州や市に練っていただきたい。私も今回の惨事で、きちんと緊急避難バッグとやらを作らなければと本当思いました。しばらく落ち着かず大変そうなロサンゼルスですが、強いロサンジェリーナならきっときっと復興してまた元気な街になると思います!一日も早く火が完全におさまり、新たな火災が起こりませんように🙏