今回は少しプライベートな話。私は健康食品やウェルネスにとても興味があります。ブログでも多く取り上げていこうと思っているトピックです。健康オタクの街ロスに住んでいるということもありますが、この分野に興味を持ったきっかけがあります。
私は30代前半から8年間NYに住んでいました。マンハッタンのアパレル会社で働いていたこともあって、同僚たちは皆ヘルスコンシャスでルックスも気を遣っている人たち。意識高めの人が多かった。もちろんベジタリアン、ビーガンの人もいたので一緒にランチへ行く時は一苦労。どこでも良いというわけにはいかないのです。特別なダイエットをしている人以外でもヘルシーなお店に行くことが多かった。それまではお腹が満たされれば何でも良いという私とは全く違う価値観の人たちと出会って私の食への意識は変わりました。
そんな環境に居た私に更に大きくヘルスコンシャスへの意識を強めたのは、40歳になって初めて受けた乳ガン検査マンモグラフィー。検査後すぐに別室に呼び出され、左胸に石灰化(白い粒状のもの)があることからまさかの生体組織採取検査送りに。
最終検査結果が出るまでの数週間は本当に辛かった。親しい友人には状況を伝へていましたが、やはり先が見えなくて乳ガンのことしか考えられず何をしてても楽しくない。まだ結婚も出産も諦めてなかったし、このまま独身でガンになって、私は一人寂しく死んでいくのだろうかと凹んだり。それだけではなく医療費はどのくらい請求されるのだろうという金銭的な恐怖にも襲われ地獄に落とされたような気分でした。検査をした日は2月でNYは寒く雪もたくさん降っていました。病院を出て雪で真っ白なPark Aveの道をひたすら地下鉄の駅まで泣きながら歩いたのを今でも覚えています。(とてもドラマチックな光景で余計涙が出ました😭)
幸い、生体組織採取検査の結果、”ガン”ではないことがわかりました。Atypical ductal hyperplasia (異型性乳管過形成) であると診断され、乳ガンのリスクを高める高リスクな病変と言われました。乳ガン専門のドクターを紹介され即カウンセリングへ。そのまま放置しておくとガンになる可能性が高いので手術で摘出するか、放置して様子を見るかという選択があると説明を受けました。英語で専門用語もバンバン出てくるし、はっきり言って100%私はドクターの言っていることは理解してませんでしたが、なぜが直感でその場で即手術をしようと決断をしました。
手術をする決断をしたので、気持ちは前向きでスッキリしましたが、手術後大丈夫だろうか、その後再発する人が多いのだろうかと心配ばかりでネットで検索しまくりました。同じような状況の人たちの掲示板サイトを見つけ、励まされるものもあれば、気分が落ちる体験談もあって、ネットで病気を検索するのは良いのか悪いのか。でも心配で不安で調べずにはいられないのです。決して100%の答えが見つかるわけではないのに。
手術は短時間で終わりすぐ家へ帰らされました(アメリカは簡単な手術なら日帰りです。すぐ追い出されます)。術後の痛みもほぼなく、二日後には仕事に復帰し普通の生活に戻りました。ここまで来るのに検査から2ヶ月ほどかかったかな。長い不安な日々でした。幸いこれ以来今の所マモグラフィーで異常は見つかっていません。
この経験により、乳ガンという病気への意識はもちろん、今後再度なる可能性もあるので予防する方法はあるのか、改善できることはあるか沢山リサーチをしました。当たり前ですができるならガンにはなりたくない!
乳ガンの主な要因は遺伝、女性ホルモンのエストロゲンのバンランスの崩れや生活習慣などによるものです。30代の頃の私は、食生活は悪くない方でしたが、毎日飲酒は当たり前、プライベートでは前の夫との別居、離婚に続き、引越し、転職活動ととても精神的に辛い状況が続いていました。きっとそんなことも影響して自分が思うよりも大きなストレスを体にかけていて免疫力が減り数年かけてガン初期手前の状態になったのかもしれません。
手術後、とても食べるものにこだわり、ストレス減少と運動のためヨガへ通ったり、アロマオイルやキャンドルを炊いて気分を癒したりとセルフケアーやウェルネスにとても興味を持ち出したのでした。
食品もオーガニックにこだわるようになりました。当時は健康志向のマーケットといえばWhole foodsだったので、それまでWhole foodsなんかで行くことなかった私でしたが、急に頻繁に通い出しました。ガン予防にと野菜が多めの食事、乳製品や動物性のものを大豆製品に変換、これが体に良いというサプリは即座に取り入れるというようなルールが多い生活。そしてプラスチック製品(含まれる物質で発がん性の可能性があるものがある)の使用をなるべく避けたり、肌につけるものも無添加のオーガニックなものを買ったり。この当時の私は少しやり過ぎだったような気がします。
数年ほどそんな生活をしていましたが、現在はこの時ほどこだわりは強くないです。もちろんできるだけ生鮮食品はオーガニックや安全なものを買うようにしてます。しかし最近の物価高騰もあってあまりにも値段が高いものはオーガニック以外の商品も買います。乳製品も今は全乳の牛乳を飲んでますし(カルシウムやプロテインを取りたいので)、お肉も大事な栄養源なので牛肉、鶏、豚と全部食べます。こだわりすぎず、我慢せずに好きなものをバランスよく取ることが大事だと思っています。ジャンクフードも甘い物も頻度は多くないですが食べたいときに食べます。食べることって楽しみの一つだと思うので、食べてハッピーな気分になれる方が、こだわりすぎてあまり美味しくないものを食べるよりよっぽと心身ともにヘルシーだと思っています✨(経済的にもオーガニックのみとこだわって生活費赤字は意味ないですよね。そっちの方がストレス!)
アメリカではウェルネスはトレンドのようになっていて、ビジネス分野でスタートアップやD2C(製造者が中間業者なく直接、消費者へ商品を販売)が次々と出てきてとても注目を浴びています。特に病気を経験した私にとって健康に関する事はとても興味があって、これからも益々科学や医学の進歩とともに進展していくエリアだと思っています。どんな商品やサービスが出てくるかビジネス面でも面白そうだし、消費者としての視点からもワクワクします。私のブログは今のところウェルネスの記事だけを書くつもりではないのですが、自分の興味ある分野である事と、せっかくアメリカ、特に健康思考高めな街ロスに住んでいるので、こちらのでのウェルネスのトレンドを多く記事に書いてシェアーできたと思っています。