私の暮らしに欠かせない KCRW

私のLA生活で欠かせないものの一つといえば、KCRW(89.9 FM )ラジオ局です!

LAに引っ越したばかりの頃、初めて付き合ったボーイフレンドが、いつもKCRW を車の中で流していたが、このラジオ曲を知るきっかけでした。
当時はインターネットもなく、LAでのイベントやイケてる遊ぶ場所情報はローカルラジオか、街のあちこちに置いてあるフリーペーパーで収集するしかありませんでした!今思うと情報量は本当に少なかった。
遊びたい盛りの20代だった私たちは、KCRWが流していたローカルイベントやアート情報、ライブ告知、街のカルチャー特集が“情報源”でした。
音楽だけでなく、「この街で何が起きているのか」を教えてくれる存在として、KCRWは常に生活の一部で、おかげで私は少しずつロスに馴染んでいけたような気がします。

なかでも、朝の音楽番組、Morning Becomes Eclectic(以下 MBE)は、
現在でも、私にとってなくてはならない朝のバックグラウンド音なっています。
今回はその KCRW と MBE の魅力を紹介します。

KCRW とは?

KCRW は、サンタモニカカレッジにスタジオを持つ公共ラジオ局。
アメリカの非営利の公共放送ネットワーク NPR(National Public Radio)の系列局の一つで、NPRが制作する質の高いニュースや番組をKCRWが放送しています。
KCRW独自のニュース、文化、トークコンテンツも扱うけれど、特に音楽プログラムが有名。
地域密着型ラジオ局で、地元ロサンゼルスの音楽カルチャーとの結びつきが深いです。
街で、KCRWのTシャツを着ている人を見かけたり、車のバンパーにロゴシールが貼ってあるのを見かけます。

⬆️私もKCRWグッズ持っています😄 過去に寄付してもらったパーカーやステッカー

そんなKCRWの看板音楽番組といえば、Morning Becomes Eclectic。
月曜から金曜の朝9時〜12時まで放送。
インディーからエレクトロ、ソウル、オルタナティブまで、ジャンルを超えて新しい音との出会いを届けてくれます。

1977年に始まった長い歴史を持ち、過去の司会者には Tom Schnabel(1979–1990)、Chris Douridas(1990–1998)、Nic Harcourt(1998–2008)Jason Bentley(2009–2019)など、ラジオ界で影響力を持つ人物たちが名を連ねています。
現在は、女性DJのNovena Carmel がホストを務め、番組に新しい風を吹き込んでいます。

Morning Becomes Eclectic の魅力

長寿番組でなぜそんなに良くて人気があるのか、MBEの魅力のポイントを挙げてみました。

ジャンルを超えるセレクション
インディー、エレクトロ、ワールド、ジャズ、フォークなど。新曲と昔の名曲、メジャーとインディー、バランスよく混ざっています。その日のLAの出来事や天気によって選曲したり、チャートやトレンドと関係なく曲が流れるのが良い!

ライブ演奏とアーティストトーク
月に何度か、番組の後半に、アーティストのスタジオライブ演奏とインタビューが組まれることも多く、スタジオの空気がそのまま音に乗ってくる感じがたまりません。

発見性
DJがチャートやトレンドに関係なく厳選した音楽をかけるので、普段なら出会わないようなアーティストを知るきっかけになることが多く、音楽好きには「今日の発見」をくれる番組です。たまに日本の楽曲もかかったりして、アメリカのアーティストだけに限らず音楽が聴けるのが嬉しい。
実際、MBE に出演したことがきっかけで世界に羽ばたいたアーティストも多いと語られています。

音楽好きが伝わるDJ
DJや番組スタッフが真の音楽好きなことが選曲の仕方やトークでとてもよくわかります。
たがら、“このDJが勧めているのなら、いい音楽が聴けそう”という期待を裏切らない感じ。

イベントやライブ
KCRWに寄付(少額からできます)をしメンバーになると、スタジオライブに招待されることもあったり、KCRW主催の音楽イベント、特にHollywood Bowlのコンサートシリーズなどに抽選で当たって行けることもあります。
メンバーにならなくても、夏のアウトドア音楽イベントのSummer Nightsなどフリーで行われるイベントにも行われていて楽しむこともできます。

私が KCRW & MBE を聴き続ける理由

  1. クオリティーの高い時事ニュースが聴ける
    公共ラジオのNPRがリアルタイムのニュースダイジェストを毎時間ごとに流れるので、TVを観ない私にとって毎日のアメリカや世界で起こっている時事ニュース源。
  2. リモートワークの良いバックグラウンド音
    週4リモートワークの私にとって、MBEはちょうど良い仕事中のバックグラウンド音です。動画をつけてしまうと、目がそちらへ行って仕事が止まってしまうので、ラジオがちょうど良い。特に音楽はリズムがあって、デザインをしているときに最適。
  3. 音楽情報源
    MBEは、LAでの音楽イベント情報や、新しい楽曲リリース情報も発信されているので、なかなか最近は新しい音楽を自分で開拓することは少なくなった私にとって、とても良い情報源です。
    好きなアーティストのコンサート情報も番組のおかげで知ったり、私のSpotifyのプレイリストは、ほぼMBEで聞いた楽曲で出来上がっています!
  4. 人と繋がっている感
    リモートで仕事のため、ほぼ一日一人で過ごすことが多い私。MBEは、そんな私でも、音楽やDJの日常トークを通して誰かと繋がっている間が感じられて心地よい午前中を過ごせています。時報も流れるので、長く座り過ぎを避けるため、小休憩を取るタイミングにもなってありがたい。

聴き方のお勧め・私の習慣

  • 平日朝 9時〜12時に生放送で聴くのが理想
    LA在住でない方で生放送を聴くのは難しい場合は、オンラインやアプリでオンディマンドでプレイできるのでいつでもどこでも聴けます!
  • 聴き逃した時や、もう一度聴きたい時は、ウェブサイトやアプリで過去の放送分がアーカイブされているのでチェック✅
  • 気に入った曲はサイトやアプリでチェックでき、すぐに Spotify や Apple Music に保存。
    私のSpotifyプレイリストはほぼMBEで流れている曲ばかり!
  • ライブ演奏セッションやアーティストインタビュー部分は特に要チェック✅
    動画が公開されていることもあります。過去のアーカイブなど見ていると、現在大御所のアーティストが、少人数のステージで演奏しててびっくりすることもあります。
⬆️アプリはどこでもKCRWが聴けるので便利。プレイリストもあるので気に入った曲の詳細がチェックできます。

おわりに

KCRWに限らず、基本ラジオ好きです。
YouTubeやSNSは動画がメインのメディア。ラジオなんて現在ではなんとなく時代遅れなメディアだけど、声や音だけで情報を得ることことがなんとなく好き。DJの顔とか全く知らなくて、声だけで「こんな顔かな?」なんて想像してみたり。あとは、作業の邪魔をせずに(何か作業中に聴きながら)楽しめるエンターテイメントなので好きなのもあります。

今では、車を運転するときはもちろん、ほぼリモートワーク中心の私の毎日に、KCRW は欠かせない存在。
大袈裟だけど、KCRWがなかったら、私のLAライフはちょっと違っていたかも!?

ぜひKCRW MBEを一度聴いてみてください!英語のリスニングの良い勉強にもなりますよ。
音楽好きで、LAでどんな曲が流行っているか知りたい人にもオススメです🔥

もしすでにKCRWを拝聴していて、よければ皆さんの好きな KCRW 番組、あるいは MBEで出会った曲やアーティストも、コメントで教えてください。

KCRW 89.9FM
https://www.kcrw.com/

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